カンパをいただいた。
本来,二回試験は自己責任の領域なのだが,司法研修所では,クラスメートから不合格者への寄付の制度が一部残っている。医師の国試落ちにはそのような制度はないらしく,司法特有のものかもしれない。
給費制ではなく貸与制になった今,カンパ制度はなくなったと思っていたが,クラス・修習地等によってはあるらしい。
私は,修習生の頃から法曹関係者の同好会に顔を出していたのだが,昨夜,同期がそこでカンパを募ってくれたらしい。
上の期の弁護士の方から,65期の同期まで,その応援の気持ちが非常にうれしかった。
弁護士も,最近は周りが思っているほど経済状況は良くない。
そんな中で出していただいたお金は非常に重みがある。
また,同期からの寄付には驚いた。
65期は,12月,1月と,貸与が底をつく時期で,非常に厳しい経済状況にさらされている。キャッシングでしのいでいる友人もいる。
そんな状況で,身を削って出してくれたカンパだ。
大切に使わなければならない。
ゆうちょ銀行の残高が600円だったので,非常にありがたかった。
人は,つらいときに助けてもらったことは,なかなか忘れないものだ。
恩返しと言った大それたことは,する機会がないかもしれない。
ただ,「恩義恩情は回りもの」という。次会った人に良くしていくことで,回りめぐって恩返しができたらいいと思っている。