ご挨拶

はじめに

不合格者数が非常に少ないこともあり、二回試験に落ちたらどうなるのかについて、ほとんど情報が出回っていない。本ブログでは、二回試験に落ちて究極のマイノリティーとなった私の日記を掲載している。不幸にも不合格になってしまった方々の参考に...
日記

不合格発表

「まさか!」見間違いだと思った。慌てて受験票と照らし合わせてみる。受験票を持つ手が震えた。座席番号と受験番号を間違えているのかもしれないと思い,もう一度手元を見る。間違いなかった。これから自分はどうすればいいのか。
日記

内定先事務所謝罪

不合格が明らかになると,すぐにスーツに着替え始めた。内定先の事務所に謝罪に行かなければ。事務所に電話をかけて,二回試験に落ちたこと,今から報告に行くことを伝えた。コートを羽織ろうとして,ふと手が止まる。そのコートは,弁護士になって,颯爽と歩...
日記

友人からの電話

夜,学部時代から付き合っている修習同期の友人達が,心配して電話をかけてきてくれた。自分ですら,どうしていいのかわからない状況だ。周りの人にとって,不合格直後の私とどう接するかというのは,非常に悩ましい問題だろう。しかし,友人達が,メールじゃ...
日記

司法修習生考試不合格者各位

研修所から不合格通知が届く。封筒から書類を出すとき,「番号の見間違いでありますように」と,一瞬期待してしまう。しかし,瞬く間に期待は裏切られる。無理もないね。これが現実。中には,「退職願」が入っていた。不合格者は,ほとんどの人が退職願を出し...
日記

面談の日程調整

不合格発表から一夜が明けた。休む暇はない。教官に連絡して,面談の日程調整をする。修習先の事務所を始め,各所に報告しなくてはいけない。合格したクラスメートからは連絡が取りにくいだろうから,クラスのメーリングリストにも報告しておく必要がある。気...
日記

弁護士会入会費用の還付

二回試験に落ち,司法修習生の身分も失い,来年からは再び無職。生活も気になるところだけど,ふと思い出した。弁護士会の入会手続費用の還付請求!9月に振り込んだ,弁護士登録費用が十万円単位で戻ってくる。さっそく,弁護士会に電話をする。まず名前を聞...
日記

昨年度の不合格経験者を探し回る

前年度の,新64期の不合格者に直接会って話を聞きたいと思い,64期の知人に,伝手がないか聞いて回った。二回試験に落ちた人は,どのようにして1年を過ごすのか,どのようにして勉強するのか,就活はどのようにするのか…。知りたいことは山ほどある。し...
日記

就活

二回試験不合格者の1年間の過ごし方について考えてみる。1 働かずに勉強する。2 内定先事務所で働く(事務員待遇)3 内定先事務所以外で働く(予備校講師,他の法律事務所事務員)もっといい切り口がありそうだけれど,とりあえず上記の3に含まれそう...
日記

救いの手

教官からメールが来た。昨年の不合格経験者の有志が,今年の不合格者のサポート体制を作ろうとしてくれているらしい。早速幹事に連絡を取り,メーリングリストに加入させてもらった。まさに救いの手だ。不合格者にとって,こうしたコミュニティーに入っておく...
日記

弁護士法5条登録

司法修習を修了しなくても,弁護士になる方法がもう一つある。それが弁護士法5条登録。司法試験合格者が,法務部に7年以上在籍することで,弁護士資格を取得する道が開ける。二回試験は3年間に3回チャレンジして,不合格だったらアウト。二回試験に落ち続...
日記

ツイッターの記事

今,まさに自分が知りたい情報が見つかった。ありがたい。先輩から教えていただいた,弁護士中所克博氏のツイートより引用。「残念組への処方箋。①教官に連絡する。②内定先に事実を伝える。③通知により不合格科目を知る。④記憶鮮明なうちに不合格科目の答...
日記

不合格の報告

一番気が重い作業,それが,クラスメートへの不合格の報告。色々な考え方があると思うけれども,私はやることにした。短い文面を作るのに,30分かかった。最初は2行目までしか書けなかったんだけど,これじゃあ,もらった方も困るよな,と思って,いつも通...
日記

不合格報告 その後

知り合いの先生方に不合格のご報告をしたところ,1年間,事務員として働いてもいいよ。事務所に余裕があれば,来年雇ってあげるよ。等のご返信を頂いた。じーんときた。どん底にいる自分にとって,そう言ってくださったこと自体がとてもうれしかった。↓ 次...
日記

ついに昨年度の不合格者と会う

今年度不合格者と昨年度不合格経験者で食事をした。ディープすぎてここには書けないくらい,貴重な情報を教えていただいた。重要な情報は,代々口授で伝わっている模様。↓ 次の記事:教官面談
日記

教官面談

内容については書けない。「面談心得」を知っていると,非常に充実した面談となる。面談の後,教官のご厚意に甘えて,これでもか,という位に飲んだ。まともに歩けないふらふらの状態で,銀座を後にした。家に帰ると,最後の力を振り絞って,ふとんに新聞紙を...
日記

今年の就職状況 542人未登録

一斉登録日の未登録者数は,63期は300人,64期は400人であり,65期は500人台と予想されていた。今日のニュースによると,今年は2080人が司法修習を終えたものの,弁護士志望者の28.3%にあたる542人が未登録とのことだった。概ね予...
日記

内定取消の連絡

内定先事務所から,内定取消の連絡を頂いた。事務員として働かせてもらうように懇願する方法もあったのかもしれない。教官の厚意に甘えて,手を回してもらう方法もあったのかもしれない。しかし,素直に受け容れることにした。自分の責任だから。次の就活は,...
日記

怒濤の一週間を終えて

怒濤の一週間が過ぎた。これから一週間,実家に帰省して休養し,年明けから就職活動を再開する予定だ。空港で,中学校のクラスメートと偶然再会した。今となっては昔の話だが,私の中学は県内では進学校であり,医者になっている同級生が非常に多い。そんな中...
日記

束の間の休息

親戚が温泉旅行に連れて行ってくれた。慌ただしくしているときは辛さを感じないけれど,のんびりしてしまうと感情がわき上がってくるような気がして,少し怖くもあった。しかし,結論としては杞憂だった。のんびりと温泉につかって,ご飯を食べて,ひたすら寝...
日記

1年間の過ごし方

弁護士になるために,通過しなければならない二回試験。6年前までは,3ヵ月後に追試があり,それに合格すれば救われた。2年前までは,半年後に再受験できた。しかし,昨年度からは,1年間待たなければ再受験できなくなった。1年間・・・再受験の準備をす...
日記

今年の抱負について

今年は,自分の人生にとって重要な年だ。今年の抱負を書くことにする。今年の抱負・・・の前に,人生で得たいものを考えてみる。(1)寝る間が惜しいほど夢中になれることに打ち込む。(2)客観的な結果を出す。(3)充実感を得る。(4)家族,仲間に恵ま...
日記

金策奔走

二回試験不合格者にとって,お金の問題は切実だ。年間計画を立てたところ,2月に多大な出費が見込まれ,8月以降の財政状況が厳しくなることがわかった。今年は親に頼らないことにしているので,何とか乗り切らなければならない。まずは,手持ち財産の切り崩...
日記

本年度の二回試験の手続

司法研修所から,次の考試に必要な書類一式が送られてきた。申込期間が9月2日から17日。今年,最も重要な手続だ。忘れないように,スケジュール帳に赤マーカーで印を付けた。↓ 次の記事:不合格者との顔合わせ
日記

不合格者との顔合わせ

今年度の不合格者との顔合わせがあった。二回試験不合格者は,ひとりぼっちになってしまうと危険なようだ。特にフルタイムで仕事をしていると,二回試験の勉強時間が確保できないまま,準備をしないまま本番を迎えてしまうリスクがある。真面目な話の後は飲み...
日記

バイトを始める

チューターのバイトを始めたものの、添削が終わらない。間に合わない。予習が終わっていない大学生の気分だ。この1年間,フルでは働く人は一体いつ勉強するのだろう?何はともあれ,チューターに行って参ります。↓ 次の記事:実務庁裁判所 挨拶回り
日記

実務庁裁判所 挨拶回り

昨年修習をした裁判所に二回試験の報告に行った。エレベーターの中で,楽しそうに会話している一群は修習生なのだろう。昨年の自分を思い出す。執務室に通されると,かつて自分が使っていた机に,次の期の修習生が座っている。すぐ横の応接ソファーに案内され...
日記

不合格者カンパ

カンパをいただいた。本来,二回試験は自己責任の領域なのだが,司法研修所では,クラスメートから不合格者への寄付の制度が一部残っている。医師の国試落ちにはそのような制度はないらしく,司法特有のものかもしれない。給費制ではなく貸与制になった今,カ...
日記

バイトを続けるべきか

バイトをやめようかと思っている。自分の人生において,1年間を自由に過ごせるのは,これが最後の機会だと思う。経験を積めるバイトならまだしも,今やっていることに意義を感じられない。今日は弱気だよ。新司法試験過去問の添削をやっていたら,1通4時間...
日記

ご挨拶

本当は書きたいことがたくさんあるのですが,しばらくの間書けません。秋口に帰ってきます。
ご挨拶

あとがき

「ご挨拶」の記事を投稿した後,私がブログに戻ることはありませんでした。結末が気になる方のために,その後の出来事を簡単に書きます。私は,多くの人に支えられながら,紆余曲折を経て二回試験に合格しました。以前,痴漢冤罪で無罪を勝ち取った人が,イン...